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TWのPC、そしてそのPLの雑談広場。
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「それ」は、内側の世界だけで展開していた戦争。
一つとして、命は奪われない、ある意味最も平和な戦争。

開戦は、【俺】の家が蒸発して、少し後……


「……っく……!」
いつものように、悪い夢を見る。まだ、蜘蛛達は満足していないようだ。
家が蒸発して、仕方なく別の場所に入れられても、到底満足できない生活が続いた。

飛び起きて、冷や汗を拭って、苛々したように手を強く握る。
「いい加減にしろ……ッ俺はこんなの絶対に受け入れねぇぞ……」
ギリギリと歯を食い縛って、腕から血が滲みそうな強さで爪を立てる。
何時からか溜まっていった、【持ってはいけない感情】。此の時はまだ、気付いていなかった。

其処は孤児院というか、あての無い者達が集まるような所だったが…
その中でも何というか、「精神が異常な者」が溜まる場所。
加え、管理者も何が起こっても「いつもの事」と割り切ってしまうような人だ。

……放っておけばゴーストタウンになりかねないような。

『ぎっちゃん、魔法陣って知ってる?』
『へ?あの、何か丸に五芒星とか描いてある奴?』
『うん、そう。それってね、ちらっと本で読んだんだけど、お願い事を叶える力があるんだって』
皮肉。皮肉。会話は思い出せるのに。名前は、思い出せない。
しかも、そのせいでその戦争は始まった。覚えていなければ戦争は始まらなかったかもしれない。
『この魔法陣はね、』

「あらゆる不利な状況を……覆す陣……」
何かに取り憑かれたように生気の無い声を出す。
いつの間にか、腕から出ていた血を見つめて、次に掌についた血を見て、
尚も記憶の中にある彼女の声を辿っていく。
『でも…こういう陣って、本当にその事を強く望まないと効力が発揮されないんだって』
それらの言葉で、【俺】は何故か本を読み始めた。
自分と、何かで繋がっているような感じがした。「これ」が、自分を変えてくれる物だと。

事実。自分は能力に目覚めた。良いか悪いかは、別として。

「開放されるなら……幾等でも望んでやらぁ……」
指が床に描いていく、逆三角形のような物が目立つ陣。
知らない人が見れば、何故こんな物が描けるのか判らないだろう。
周りに描いていく、日本語とも、英語とも違う言葉。
「主の怒りに地は揺れ動き、天の基は震え――」
詠唱する内に、ある事について疑問に思う。
……何故だろう。こんなにも、周りのモノが憎々しいのは。今迄、こんな感情は感じていなかった。
【中身】をこじ開けられて、隠していた感情が曝け出されるような感覚がした。
そして、その原因はすぐに明らかになる。

『ああ、多分それ、オレの感情だわ』
くすくすくすと、後ろから聞こえた声。びくりとして、周りの気配を探るが…何も感じられない。
それは、後ろに居るモノなんかじゃない。

――中にいるモノだ。

『ははっ、そんな驚いた顔すんなよ……それより、どう?オレなら此処に居る奴全員殺せるよ?』
「……え?」
自分の声が、頭に…「全く違う存在」から発せられるのにも驚いたのだが……
目の前の状況にも驚いた。

床にあるのと同じ魔法陣が、前に生成される。……今で言えば、魔弾の射手である。
【俺】の意思とは無関係に生み出され、無慈悲にその効力は発動される。
魔弾の力を内側に逆流させるこのアビリティは、当時の【俺】には相当危険な物だ。
「…っぐ、ぅ ぁああ があああっ!!」
実際は、そうではないだろうが……体を流れる血が逆流して
体が熱くなるのを感じた。他のモノに気を取られて「覚悟」が薄れ、
かつ今迄魔弾の射手を使った事が無い【俺】にとって、それはそれは
……惨いモノで。

ドサクサに紛れてか、中から聞こえてくる声は確実に【外】に出ようとしていた。
『御前も結構エグイもん貯めてたよ?御前の分も発散してやっからとっとと外に出しやがれ』
まるで、凶行に駆り立てようと誘う、悪魔のような存在を自分の中に感じる。
声が響く度に頭がガンガン痛み…それもまた、理性を失わせるような。
頭を押さえて、何回も【奴】に話しかける。

やめろ。やめろ。やめろ。

『さっきだって苛々してたじゃないか。こんな世界、直ぐオサラバしたいんじゃないのか?』
……そうだ。たしかに感じていた。……そうだけど。

『……望んだのは御前だろ?此の状況をひっくり返したいんだろ?』
「っそ、……勝手に外に出てくんな…… ……何なんだよあんた!!」
くすくす笑って、何を愚問を、と呟いてから、さっきとは比べ物にならない程近くから声が聞こえた。

『【オレ】は、【俺】だよ?』

憎ラシイ、憎ラシイ、憎ラシイ。
精神が壊れそうな勢いで、頭に繰り返し声が流れる。
「ぐ…ぎっ、……っやめろって…言ってんだろォ……ッ!!」
実際、「その時」には壊れていたかもしれない。……今は、直っているけれども。

精神の攻防は、何分続いただろう。

「……思ったより抵抗されたけどまあ良いや……こうなっちまえばある程度はオレのやりたい放題だし」


血が、滴った。

この戦争は、彼の中でだけ繰り広げられる戦争。
理論的に言えば、血は「一人」にしか流れない、最も平和で、最も摩訶不思議な戦争。
恐らくこれはどちらかが死ぬまで続くだろう。


今現在は、【俺】が優勢――。

背後:
…もう勘弁して下さい(がくー)

蛹:
あんたが勝手に書いたんだろ…;

背後:
うああああ何かもう倒れそう(何
ローゼさん辺り、受け取ってクダサイ!!(ばたー)

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受け取ったのは・・・
by ジョニー、アルフレッド 2010/08/17(Tue)22:56:12 Edit
ジョニー:
大丈夫か背後さんよ!?( ̄□ ̄;)
一応RP考えて俺達で来たぜ。ローゼじゃなくてソーリーだぜ・・・;

アルフレッド:
もはや我々のところもRPとはかけ離れてきている気がするがな・・・。

ジョニー:
ともかくお疲れ様だぜ!( ̄ー ̄)b
・・・・蛹、最近喋り方変わったと思ってたけど、少しずつ浸食されてきてんのか・・・?( ̄□ ̄;)

アルフレッド:
そしてさりげなくBGMに『パラジクロロベンゼン』が合いそうだと思ったのは秘密だ・・・!(どどーん!)

ジョニー:
Σ全然秘密になってねーよ!ふんぞり返んな!!Σ( ̄□ ̄;)

・・・えーとつーわけでまたな。背後さんはお大事に(?)だぜ!んじゃあばよ!!ノシ
>ジョニー、アルフレッド
by 背後 2010/08/18(Wed)21:40:13 Edit
大丈夫でーす…(ずるずる)

いやいやー?たしかに此処でローゼさん来たらローゼさん何か衝撃受けるだろうからねえ…
「何があったんですか」みたいな感じで←<ローゼじゃなくてソーリー

侵食!それっ、蛹君の前で言っちゃ駄目だからね!!
物凄くへこむから!!へこませたきゃ言えば良いけど!(コラ
自分じゃ気付いてないから、時たま記憶飛んでたような素振りを見せたり…え、流石に危ない?

パラジクロロベンゼン…洗脳ソングのデスカ?
あんまり知らないなあ…よっし、聞いてみるよ!

じゃ、受け取ってくれて有難う御座いマシタ!(しゅぴっ
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